当協会会員の株式会社熊崎組(熊崎靖之代表取締役社長)では、中部森林管理局岐阜森林管理署が管理する落合国有林においてフォレストサポーターズ活動の一環として御嶽山飛騨側の濁河地区において登山道の整備に取り組みました。
御嶽山は、平成26年9月27日に噴火し63名もの死者行方不明者を出し、警戒区域が設けられるなどにより登山者も大きく減少しましたが、徐々に回復していた矢先の平成30年7月には線状降水帯と思われる豪雨により濁河地区は甚大な被害を受けました。特に御嶽山登山道に沿って流れる草木谷は、既設堰堤の損壊に加え登山ルートでもある仙人橋の流出などで、せっかく回復しつつあった登山者の足を遠ざける事となり既設のルートの復旧は、草木谷を越える橋を建設する必要がある事から、先の見えない状況となりました。
そのような中、草木谷を越えないルートの登山道が急遽整備される事になり、木道やステップの設置などにより約1,300mの新ルートが10月には開通し今日まで多くの登山者に利用されています。また最近では新型コロナウィルス感染症の影響もあり自然を楽しむ屋外での活動が盛んになった事もあり、濁河地区から御嶽山への登山ルートを利用する方も増えて来ました。
現在の登山道も設置から5年経過した事もあり、自然環境の中で歩道面の洗掘や木道の損傷に加え笹等の草が登山道へと生茂るなどしており、これらの状況を把握した上で濁河地区からの登山道の除草等の作業を「山の日」である8月11日に実施したものであります。当日は祭日という事もあり、多くの登山者が訪れており「ご苦労様、気を付けて」などと声をかけて頂きました。
株式会社熊崎組では、今後もこのような地域の宝を守る地域に役立つ森林林業社会貢献活動を 継続して行きます