開催日:12月15日 14:00〜14:45
出演者:草野満代さん(フリーアナウンサー、国際森林年国内委員)
皆川芳嗣さん(林野庁長官)
宮林茂幸さん(美しい森林づくり全国推進会議事務局長、国際森林年国内委員)
◆国際森林年を振り返って、来年への抱負などを語り合いました◆
昨年のこのステージで、来たるべき「国際森林年」への想いを語った3人が、「国際森林年」を振り返るとともに、これからについてトークを繰り広げました。
岐阜県で森林に囲まれて育った草野さんは、国際森林年国内委員として各地を歩き、国際森林年の気運が、厳しい状況にある林業に携わる方々を後押しした手応えを感じられたこと、また、東日本大震災からの復興に関連した取り組みについて、日本人にとって「ふるさと=森」であり、震災を契機にもう一度ふるさとを考え、気持ちの面でも森林に近づいた方々が多かったのではないか、という想いを述べられました。
また、来年については、「国際森林年」の冠がなくなる来年こそ、継続して活動していく意義が問われる、と強く語られました。
また、皆川長官からは、東日本大震災からの復興に関連した取り組みについて、
東北は森林資源が豊かで、木材産業も集積している地域であり、復興に当たっては、日本全体の森林・林業が元気になり、その結果東北地方の復興も進む動きも各地で見られること、さらに、仮設住宅の建築にあたって木材を用いることで癒やしももたらされ、木の持つ様々な効果を活用することが復興のために必要であることなどを話されました。
最後に宮林事務局長から、東日本大震災からの復興は森を見つめ直すふるさと復興であるべきこと、これからも森を大切にする日本全体の心を世界に広げて行きたいことという想いが伝えられ、チャリティCD「今ある気持ち」も紹介されました。
国際森林年は今年で終わるものの、今年はきっかけであり、これからも森を守る活動を継続し様々な人たちと共に拡げていくこと、再確認したトークショーとなりました。
◆国際森林年子ども大使−2011フレディーズ 登場!◆
国際森林年の子ども大使として活躍してきた「葉っぱのフレディーズ」。その最後のステージがトークショーの後に行われました。
様々なイベントを通じて森林の大切さをアピールしてきたフレディーズが「青い地球が青いままで、緑の命が緑のままで、元気に生き続けますように、みんなで力を合わせて元気な森を育て守りましょう!」と訴えました。元気一杯なメッセージ、ありがとうございました。
◆被災地のクロマツを使ったスツールを紹介◆
今回、ステージの3人が使ったのは、東日本大震災により仙台湾で被災した「クロマツ」を使ったスツール。国際森林年のロゴマークや被災マツであることを示す焼き印が押され、脚が付いたシンプルなデザインです。
草野さんは、年輪から元の太さに想いを馳せ、使うことで木を蘇らせることに繋がることを話されました。
被災したクロマツを使った家具は、ステージで使った角材を使ったものの他、合板を使ったものもあり、「エコライフ展」では商品化に向けたアンケートも行われました。