ニュージーランドでは、熱狂する観客4万人を集め、ラクビーリーグが再開されました。このW杯日本大会で、大分県とニュージーランド・豪州の観光誘致担当者が親しくなっています。「山村振興」の国際交流が始まるかもしれません。
[山村振興] ニュージーランドラクビー 観客4万人復活
ラクビーが紡ぐ山村振興の国際的な絆
☆前書き
日本のコロナ危機も、とりあえず収束の目途が立ってきました。ここで、いよいよ、経済再建に、力強くスタートしなければなりません。その復興の鍵は、やはり、訪日客の復活です。そこで思い出すのが、昨年9〜10月に開催されたラクビーワールドカップ日本大会(W杯)での活況です。そのラクビーについて、嬉しい記事が、2020年6月17日の日本経済新聞(参考資料1)に出ていました。今日は、この記事から始めましょう。まず引用します。
☆引用
「世界に先駆け、ラクビー王国ニュージーランドに『日常』が戻ってきた。新型コロナウイルスの感染拡大で中断した世界最高峰リーグの同国勢による国内大会が、2020年6月13日に開幕。待望の実戦は観客を入れての実施で、チケットを完売した試合もあり、昨年のワールドカップ(W杯)日本大会で活躍したFBのB・パレット(ブルース)らが激しいプレーを披露した。」
☆本文
6月14日に行われたブルース――ハリケーン戦では、スタジアムは4万人の観客で埋め尽くされました。30対20で、本拠地での勝利に貢献したB・パレットは、「これほど多くの人が応援に来てくれて素晴らしい」と喜んでいました。日本でも、早く、このように復活させたいです。これをここまで書いてきて、今年正月に書いたラクビーのブログを思い出しました。これを読んで「山村振興」を考えたいと思います。(参考資料1、日本経済新聞6月17日を参照して記述。「 」内は引用。)
[参考になるブログ]
□(224)ラクビーW杯 観光立国へ理想型 欧米・オーストリアなどの訪日客急増 消費額2.4倍 日本の観光 東アジア頼みからの脱却なるか
2020年1月10日
40万人もの訪日客を呼び込んだW杯は、観光立国を目指す日本にとって、外国人誘致の理想型の発見の場でした。2019年12月30日の日本経済新聞に、これに関する記事が出ていました。今日は、これを取り上げてブログを書きます。
W杯日本大会は、2019年9月20日から、約1カ月半にわたって、開催されました。この大会では、どの国からも、来日した観戦客は多かったのです。でも、ニュージーランド、英国、アイルランド、フランスの増加が、特に顕著でした。
大分県の観光誘致促進の担当者は、2019年11月に英国、12月にニュージーランドと豪州での観光商談会に、出かけていました。大分県でも、他県と同様に韓国からの訪日客が激減していたのです。そこで、この穴を埋めるために、ラクビーW杯で来日した各国の人達に、大分県の温泉や名所を売り込んで、訪日客を継続して呼び込みたいと考えたのです。(参考資料2、日本経済新聞、2019.12.30(杉原淳一)を参照して記述。)
(引用するブログ、参考資料2はここで終了)
☆まとめ
大分県の観光誘致室の担当者が、ニュージーランドと豪州で開催された観光商談会に、参加したことに、私は関心をもっています。ニュージーランド・豪州は、世界で有数の林業国です。ですから、私が、ここで言っている「山村」と、無縁ではないと思います。いろいろ、学ぶべきことは多いと思うのです。
ニュジーランドは、林産物の販売で競合しているということですから、「お友達になって、お付き合いしましょう」と言っても、単純に考えると難しいことでしょう。
でも、働いている林業従事者は日本の1/10と聞いています。元々人口が少ない国です。ですから、林産物の輸出を拡大し続けて来た中で、人手確保には、苦労してきたはずです。日本が、これから迎える、さらなる人口減少と闘うために、貴重な技術やノウハウを教えてもらえるはずです。ニュージーランド側にも、日本から学びたいことは多いと思いますから、相互に利益がある交流が出来るはずだと思っています。ラクビーでの交流を通じて、それが出来ると、とても良いと思います。
豪州は、日本の東・北日本のスキー場をかかえる山村では、重要なお客さんです。豪州の人達が大好きなスキー場の、滞在コンセプトを、スキー場営業とは別のルートの人達から学ぶのは、凄く貴重です。
そして両国の山村振興を進める人達が、相互に交流できて、山村振興の国際交流が始められると、とても良いと期待しています。
(注1)参考資料2、日本経済新聞、2019年12月30日から引用。
参考資料
(1)日本経済新聞、2020年6月17日。
(2)椎野潤ブログ(224)ラクビーW杯 観光立国 へ理想型 欧米・オーストリアなどの訪日客急増 消費額2.4倍 日本の観光 東アジア頼みからの脱却なるか、2020年1月10日。
[付記]2020年6月29日、椎野潤記]